※環境問題への取り組みの一環として、作品リーフレットを電子化いたしました。
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心まで縮こまっていたコロナ禍の長い期間、
ずっと求めていたのは“解放感や幸福感のある風景”だった。
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花の美しい季節を選んで、英国コッツウォルズ地方を訪ねた。
小さな小さな村、バーンズリーでこの庭園に出会い、
広々とした空間と美しい花々に、一目で魅了された。
丁度、ひなげしの咲く頃。
見慣れない沢山の花々が満開を迎え、自然と笑顔にさせてもらえた。
朝・昼・晩と移ろう空の明暗や、陽の差す方向によって、
庭も花も、表情は千変万化し様々な顔を見せてくれる。
逆光で花びらが透けて見える夕刻から
太陽がライムストーンの建物の陰に隠れてしまう迄、
その2時間程が特に美しく、強く印象に残った。
時間を追って変化してゆく光を、“庭に咲く花の色彩”を使って
一つ画面の中に表現したいと思った。
笹倉鉄平
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