画業30年という、大きな区切りの年に
こちらのページ、自分でも驚くほど久々の更新となりました。
現在、SNSの方をフォローして下さる方が多い為、少々手薄となっておりますけれども…本来は、ここ「Teppei.net」が、情報発信のメインストリームですので、たまには(苦笑)こちらもご覧頂けましたら幸いです。
さて、今年ラストとなります大丸東京店での個展も、このたび無事終了し…少し肩の荷を降ろすことができ、ホッとしています。
コロナ禍の社会状況下、各展とも心苦しい開催ばかりでしたが…にも関わらず、それぞれにご来場や多くのご声援を頂戴しました。
この場を借りまして、心より御礼を申し上げます。
本年は年頭1月の上野の森美術館での個展から、そんな社会状況に振り回されっ放しでした。そして私自身も、長く続く負の影響を多分に受けてしまったようです。
上記の画業30周年記念展に向け、気合が入っていたことも手伝い……昨年から断続的に続く緊急事態宣言下のみならず、ほとんど家から出ずに、延々と描くことだけに全力を投じ続けました。そうして、納得いく幾つかの大作も完成し、安堵した迄は良かったのです。
直後、それまでの疲れや無理がまとめて出てしまったのか…まるでタイミングを待っていたかのように、体調や肩の不調などがやって来て、ここ暫くは体のリハビリも兼ねて充電休養をしています。
若く元気だった時以上に長い時間、ほぼ休日も無しで、黙々とキャンバスに向い続けていました。流石にちょっと頑張り過ぎたようで、制作以外の部分も含め、色々とオーバーペースだったのだと思います。もっと長い目で見れば…画業30年の間、ほとんど充電期間も持たずに走り続けてきましたので…。
「30年」という大きな区切りとコロナ禍が一緒にやって来た今、割り切って心身共に休ませて、新たな表現や新作たちへのイメージ作り、来年からの再スタートに向けて準備をしてゆきたいと思っています。
応援して下さる皆さんからは、これまでにも「お休みも大切ですから無理をせずに」といった内容のメッセージを、実は多く頂いておりました。
その度に、”まだまだ大丈夫”などと思ってきましたが…今は、反省と共にそれらのお言葉を有難く噛みしめています。
いつもご心配頂いていた方々へ――今はしっかりと休んで充電することを、それこそ一生懸命しておりますし、身体年齢への自覚も、ようやくちゃんと持てましたので…今後は大丈夫かと思います。
来年からは、年相応の本来あるべきマイペースを守りつつ、制作活動に注力してゆこうと考えております。
笹倉鉄平