「ニューヨーク・アートエキスポ」報告

ご無沙汰をしているうちに、心配なほど暖かかった冬も終わり、いよいよ春本番となりました。

そんな中、先日ニューヨークで開催されていた「アートエキスポ/2007」に出品して参りました。
「ニューヨーク・アートエキスポ」というのは、現在の美術品取引の中心地であるニューヨークで、年に一度この時期開催される、最も大規模な国際的アートフェアーです。

今年は3月1日~5日の5日間、NY市の中央部ハドソン川近くにある”ジェイコブ・K・ジャビッツ・コンベンションセンター”という、有数の大きさを誇る展示会場で開催されました。
アメリカ全土はもとより、ヨーロッパ、アジア等から作品が集まり、会期中の会場は、多くの美術関係者、個人の愛好者やコレクターなどで、大いににぎわっていたそうです。
私自身は、制作からどうしても手が離せない時期だった為、現地へ足を運びませんでしたが、事務所のスタッフや現地でのご協力者の方から、そういった報告を聞きました。
日本や、先日の北京・イタリアなどでの人々と、共通する点が多い感想や反応を頂けたようで・・・やはり、人間の感性というものは言葉や文化などの違いを越えて、心でつながりあうことが出来るということを、今回またしても確認できたようで心温まる思いです。
また、こうして多くの人々に国境を越えて自分の絵を観てもらえる機会があることに感謝しつつ、心から嬉しく思っております。

スタッフが撮ってきてくれた、現地での写真がございます。
たったの二枚だけですが、会場の空気などを感じ取って頂けましたら幸いです。

会場入り口付近の様子です。この広大さが伝わりますでしょうか?
今回は、原画・版画あわせて約25点を出品致しました。

さて、もう一つご報告を・・・。
前々回にお話をさせて頂きました「笹倉鉄平ちいさな絵画館」のことですが、GW前の4月22日(日)晴れてオープンできる運びとなりました。

神奈川の「版画ミュージアム」の時とは異なり、私はオープニングの当日には、伺うことが叶いません(これもやはり制作の都合で、時間がどうしてもとれそうにないからなのですが・・・)。
しかし、そのうち描いている絵が仕上がりましたら、是非とも様子をうかがいに行こうと思っております。

本当に手狭なスペースですが、逆に”だからこそ一点一点をゆっくりと、マイペースで楽しんで頂ける場”となり得ることと思っておりますし、その様に感じて頂ければ嬉しい限りです。
そして、自分自身にとっても特別な場所になりそうで・・・今からオープンが楽しみです。

笹倉鉄平

2007

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