大丸美術館個展へのご来場、ありがとうございました。
この冬はここ何年かに比べ随分寒い様ですが、皆さん風邪などひいてらっしゃいませんか?
僕は、”外出したら手洗い&うがい”作戦で、なんとか元気で一年で最も寒いこの時期を乗り切って行きたいと思っております。
さて、申し遅れてしまいましたが、東京大丸美術館での個展には多くの方々においで頂きまして、誠にありがとうございました。
年末年始の何かとお忙しい時期の御来場、遠方よりわざわざいらして下さった方々、何度もいらして下さった方・・・たくさんの方にご覧頂けて、本当にうれしく思っています。
また、感想メールなどもたくさんお寄せ頂き、ありがたく読ませて頂きました。
諸々大変ではありましたが、本当にやってよかったと、今思っているところです。
会期直前ギリギリまで作品制作をしておりましたので、サイン会の時には丁度、その疲れがどっと出てしまっている頃で、少々ツラそうな顔をしていたかもしれません(表情や言葉には、出さない様気をつけていたつもりなのですが…)。
その上、お待ち頂く長い列が予想以上で、急がなくては…と焦り気味になってしまい、実のところ精神的にも体力的にも結構限界に近いような状態だった様に思います。
つくづく自分は人前に出るのは向いていないなぁ…と改めて思いましたし、この部分は本業ではないので、”仕方がないな”とでも思って頂ければ幸いです。
それでも、時折「サイン会での印象が良かった云々…」といった過剰にお褒め頂いたメールやお手紙を頂戴することがあり、全く、心底恐縮してしまいます。
自分は決して、人格者でもスーパーマンでもありませんし、結構穴だらけで、弱い部分もたくさん持っている普通の人間ですから、悩んだり落ち込んだりしながら、好きな絵をなんとか描いている一画家に過ぎないのです。
いつも、体力的に辛い時や心の疲れがピークに達している時など皆さんからの応援のメールで、逆にどれほど勇気づけられ、励まされていることでしょう・・・。
(応援メール以外にも、絵についての質問や疑問など今後も是非お寄せ下さいね。このホームページ運営が、より有意義なものになってゆくのではと、思っておりますので。)
そこで、早速今年になってから頂戴していたご質問にお答えしましょう。
「今回の東京大丸の個展で、題名に『・・・のエスキース』というのがありましたが、意味を教えて下さい」とのことですが・・・
エスキース(=esquisse)というのは、一般的には作品の為のアイデア・スケッチや下絵のことなのですが、美術用語辞書によっては少々解釈が広く、画家が作品を仕上げる為に勉強がてら描いてみた絵――つまり習作という意味でも使われたりしているようです。
今回は、この広い解釈の方で題名に使っていました。
ですから、ある程度幅がある用語としてとらえて頂ける方が良いと思います。
(他にも、パステル技法について等もご質問を頂いてますが、これから少しづつお答えしてゆくつもりです。)
それから近況報告ですが、昨年パステル画を描きながら思いついたイメージがいくつかありましたので、それを油彩で表現することに取り組んでいるところです。
新年早々からとりかかったというのに、気が付けばもう1月も終わってしまいました。
この調子で今年もまた矢の様に過ぎていくのでしょうか・・・?
遅くなってしまいましたが、とり急ぎ御礼まで。
笹倉鉄平