「チャリティご参加へのお礼」と「ボランティア国際年・絵画コンクール」について
遅くなりましたが、まずは「犬の絵画展」に沢山の方々にお越しいただき、また、チャリティにご参加いただき本当にありがとうございました。(詳細は前回のメッセージをご覧下さい。)
お蔭様で総額300,614円を、(財)日本盲導犬協会さんと(社福)日本ライトハウスさんへお届けできました事をここにご報告致します。
この展示会に関しまして、丁寧なメールも沢山いただき、また、遠くから心の中で応援して下さった事にも感謝感激しております。
今後は展示パネルを追加するなど、より内容を充実させて続けていこうと思っています。
さて、全く別の話しになるのですが・・・
今年、2001年は「ボランティア国際年」です。
これは日本が国連総会で提案し決議され、現在、内閣府が中心となってボランティア活動の普及、促進を各方面で推し進める活動をされています。
その中で、全国の小・中・高校生を対象とした「ボランティアに関する絵画」のコンクールがあり、2ヶ月程前になりますが、僕にその審査員長を・・・という依頼があったのです。
日頃、絵には優劣が無いのでは、と考えているので正直戸惑いましたが、今の子供達はどんな絵を描くのだろうと興味がわき、また職業柄こんな形での活動への参加もすべきだと思い、お引き受けしました。
応募総数1,554作品に目を通した感想は、全体的に漫画的な表現が驚くほど多くなってきているという事。
また、年齢が低いほど、明るい色が多くカラフルで、それは年齢が高くなるにしたがって減って暗くなる傾向があったという事でした。
絵の中に登場する人物の表情にも同じ傾向が現れていて、これも時代の影響なのかと、ずいぶん考えさせられました。
そんな中でも、時間をかけて丁寧に描いてあって、ホッとする作品があり、各部門(小中高)からまずは約50点ずつ選びました。
技術よりも絵にむかう丁寧な気持ちがボランティア精神に通じていると思ったからです。
そして、去る8月30日に、霞ヶ関にある内閣府において最終審査会が開かれ、各方面でのボランティアの専門家でおられる委員の方々(5名)とご一緒させていただき、お話しを伺ったり意見交換をしながら、先の50点の中より、内閣総理大臣賞、他各賞を選ばさせていただきました。
受賞作は各地のシンポジウムの会場で展示されますが、インターネット上でも掲載しておりますので、是非一度ご覧になって下さい。
僕なりの選考のポイントは、TVや本で見た世界ではなく、実体験を通して描いていて、その気持ちが伝わってくる作品を選んだつもりです。
描いた人の気持ちは僕の想像以上にわかりやすかったのです。
そして、これらは同時に描く対象をよく観察して表現していることにも通じていました。
「観察する」「よく見る」という事は、絵以外においてもとても大切な基盤となるため、この事を上手に子供達に伝えていかなくては・・・と、帰りの道すがら考えこんでしまいました。
実に良い経験をさせていただき、とても勉強にもなり、そして今後の課題も増え、また明日から自分なりに頑張って行こう!・・・の気分です。
笹倉鉄平