旅の“つきもの”

ふぅぅぅ~っ、蒸し暑い日々が続きますね。
体力・気力ともに奪われている感じの毎日ですが、体調がやっと戻ったおかげで何とか踏ん張れております。
旅から戻った直後、時差ボケで頭が全く冴えておらず、京都の展覧会のサイン会では上手くお話すら出来ずに少々もどかしく思いました。
さて、そんな今回の旅、順調ではありましたが、途中で気温差に泣かされたことがありました。

前半は、スコットランドからイングランド北部のいわゆる湖水地方を巡りました。
7月でも最高気温が15℃前後でしたから、長袖シャツに上着をはおり、毎日々々何キロもパブリック・フットパス(ひと言で云うと自然の中の"歩行者専用道路"で英国独特の制度)などを歩いてはスケッチをする…といった具合でした。

そして、後半はスペイン南部を中心にフランス南西部へも足を伸ばしたのですが、最高気温は一気に30℃を超え、屋外にいると帽子無しではスケッチも出来ないどころか、じっと座っているだけで、のぼせ上がってしまいそうでした。

そんな中、雨が降り風も強かった(寒気がおりていたらしい)とある海辺の町で、1日だけ気温が10℃台まで急降下し、その時はろくな上着も持っていなかったこともあり、風邪をひいてしまいました。
"例の"インフルエンザのことも一瞬頭をよぎりましたが、半日おとなしく寝ていたら体調も戻り、胸をなでおろした次第です。

制作の旅は期間も長くなってしまうことがありますので、今までも旅先でのハプニングは様々にありましたが、これと言った大事件は無くずっと来れておりますので、ラッキーなことだといつも感謝しています。

それで思い出したのですが、つい最近頂いたメールの中に、海外旅行先でのトラブルの話題を綴って下さった内容のものがあり、「旅先でのトラブル話はたくさんあるのでしょうか?」という質問で締めくくられていました。
ちょうどタイミングも良い(?)ので、お答えしつつ話を続けてみます。

頂戴したそのメールを一部抜粋させて頂きますと・・・何でもパリに行かれた際に『(郊外へ向かう)電車に乗っていたら、途中区間が運休していて、電車を降りてバス輸送に…』また『美術館へ行ったらストで入れなかったし・・・』とございました。

両方ともストライキの為の残念な出来事ですが、特にイタリアとフランスでは、ストは日常茶飯事なほどよく行われ、今まで数えきれないほど遭遇してきた為、私の中ではもはや"普通のこと"になりつつあります。
勿論、その後予定を変更したりフォローをしなければならない事は、とても煩わしいのですが…"(ストは)あって当たり前"が、個人的には常識になっています。

他にも『(乗継空港でのトランク積み残しによる)ロスト・バゲッジにあって…』や『エンジン・トラブルの為、別の飛行機に乗り換えることになって、定刻の5時間遅れ…』と、ありましたが、私も何度か同じ様な経験をしております。
確かに、この方の場合は一回の旅の間に色々起こってしまい、旅空の下で心細い思いをされたことでしょう。
それでも『今となっては良い経験ができて良かったと思っています』と書いておられます。
それはもう、本当にその通りだと思います。
ただの"悪い思い出"になってしまうか、もしくは"忘れ難い貴重な思い出と自らの経験値"とすることが出来るかは、受け取り方で随分変わってくるのではないでしょうか。

私は「予定通りに進まないのが当たり前」と自身にいつも言い聞かせ、スムースに行った時にはむしろラッキーと喜ぶ様にしています。
この考えを応用して(?)、旅先だけではなく普段の生活や仕事でも「自分が思うように物事が進まない」ことは"当然だ"と、思うくせを付ける様に心がけています。すると、すんなり上手く行った時には、大したことない事であっても充分に喜びを得られ、波に乗って進める気になれます。
いずれにせよ同じ結果を受け取るならば、その方がお得な感じ(笑)ですよね?

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そんなわけで、大なり小なり旅にはトラブルはつきものと聞きます…それでも、私にとって「旅」は、欠くことの出来ない大切なものです。
これまでに描いてきたほとんどの絵が、そんな「旅」の数々があったからこそ、生まれてきたものなのですから…。

今回 Teppei.Net の100万アクセス記念の品には"どんな物がいいだろうか?"と考えた時、そんな「旅の思い出の品物」達をご提供させて頂くのがピッタリかなぁと、思い立ったのでした。

以下、少し例を挙げてみますと…

イングランド北部、ケズウィックの街にある、世界で初めて鉛筆を作り世に送り出した「ダーヴェント」社前にて。
この色鉛筆も普段よく使っていますので、ちょっと立ち寄ってみました。
鉛筆博物館が併設されておりましたので、鉛筆や手帳、ピンバッジなどをお土産にしました。


もうすぐリリースされる「ブリッゲン」の小さな模型です。
ノルウェーの港町ベルゲンの雑貨屋さんで出会い、絵を描いている間ずっとアトリエの棚に飾ってありました。

 

上記の他にも、アトリエの引き出しやら棚やらから探し出して、10個ほどの小さなお土産グッズを選んでみました。
更に一名様には、「大当たり!!」として特別賞を決めてありますが、今は内緒です。
内容それぞれの公表は、抽選発表時にしようと管理人とも話しておりますので、それまでお待ち下さい。

現状のペースですと、100万アクセス達成は、ちょうどオフィスがお盆休みの間になってしまうかもしれませんね。
車の走行距離メーターが10万キロになる"その一瞬を見逃したくない"という感覚と近いのかもしれませんが、100万の0(ゼロ)がズラッと並ぶのを見てみたい気がします(笑)。

笹倉鉄平

2009年08月10日