ちょっと“犬”の話を・・・

少々ご無沙汰をしておりました。
何しろ、時間が経つのが速くて、速くて・・・驚いてしまうほどです。

それも、描きたいと思っている絵のイメージが頭の中にたくさんあり過ぎて、手の方が追いつかない状態が続いているせいなのだと思うのです。
私は、一枚の絵にかなり時間をかけるほうなので、自分なりの制作の目標をたてて取り組んでいるのですが、それに遅れずについてゆくことだけで精一杯です。
誰しも経験があるでしょうが、自分で作った目標というのは、ついつい、常に体調も気力も万全の状態を前提として考えてしまう為、日を追うごとにだんだんと厳しくなってしまいがちです。
ですから、当然といえば当然のことではあるのですが・・・。

おっと、いけない。
また堅苦しい話になってしまいそうです。
もう春ですし、今回は少しゆるい話で参りましょう。
頂戴するメールやサイン会等で、とてもよく頂く質問のひとつに、「犬が好きなんですか?」があります。
ゆっくりお話をする時間や機会がほとんど無いので、こちらで詳しいお返事を致しましょう。

「はい、その通り。犬は大好きです。」と、まずはお答えしておきます(笑)。
ついでに言ってしまうと、子供の頃から、犬と言わず猫と言わず動物は何でも好きでした。
動物園に行くのも大好きでしたし、鳥や昆虫も含めていつも興味津々でした。

そんな中で、人の生活に一般的に一番近い距離にあるのが、犬であり猫であると思います。
ですから、当然私の絵にもよくよく登場するわけです。(街の風景を描いていて、当然、象やキリンが出てくるはずはありませんし、犬・猫より更に小さな動物となると、あまりに細かくて登場させてあげられないのです。)
例えば、ヨーロッパの街角で、犬の散歩の多い時間帯などは、私の絵に登場しているよりも、むしろ現実の方が犬の数は多いかもしれません。
よって、作品中の犬の数は、結構リアルな登場比率だと思っています。
そんなこともあるので、私としては、なるべくその現地で本当に出会った犬や猫を描く様にしています。
もちろん、あまりに多くいた場合は、泣く泣く適当に間引きしていますが(笑)、根が好きなものですから、つい"力が入って"しまって、たくさんいる様な印象になってしまうのかもしれません。
そして何より、犬を描くことによって、その周辺の空気がなんとなくほんわりと和む感じが、私自身大好きなのです。

和むと言えば、動物の写真やポストカードを、アトリエの目に付く場所に飾ったりしています。
今のお気に入りは・・・ちょっと困り顔のパグの仔犬のアップ、見るからに"ほっこり"なゴマフアザラシの子供の寝顔、映画「アメリ」に登場していたちょっとひょうきんな犬の絵、一心不乱に眠っている冬眠中のヤマネ、必死で壁にへばりつく猫の後姿などなど。
そして、疲れると見る本には、「LIFE」誌編集の動物の愉快な写真ばかりを集めた写真集、世界各地の犬・猫や動物の図鑑、つぶれ顔の犬ばかり登場する絵本風写真集など・・・様々に用意されています(笑)。

動物を見ていると、生きるという単純かつ重要な事に思いを馳せることが出来、小難しく悩むことより"これでいいじゃない"と寛容に考える余裕を与えられている様に思えるのが、とてもイイのです。

「今、飼っている犬種は?」この質問もよく伺うのですが・・・残念ながら、旅が多く住所不定の様な今の生活ですと、きちんと飼えないので・・・・・・実は、物凄ぉく我慢しています。
春になって、うららかな風景の中を犬と散歩する幸せそうな人の姿を見るのは、かなり目の毒ですね(笑)。

物心ついた頃から、いつも犬がそばにいました(勿論、家の飼い犬です)。
男ばかりの兄弟四人に引き続き五番目の男の子という意味で、ゴロー(五郎)と名づけられた犬を筆頭に、しょっちゅう脱走事件を起こして心配させられたシェパードの(?)ミックス犬、いつも吠えてばかりいた印象のスピッツのナル・・・など、思い出深い犬達でした。
本当は今回このページに載せたかった、そんな犬とのツーショット写真があったのですが、すぐには見つかりませんでした。
ちゃんと探して見つかったら、その内またこのページでご紹介させて頂きます。

三寒四温の気候がまだ暫く続きそうです。皆さん、お風邪などひかれませんよう。
(私は、今のところインフルエンザにもやられず、なんとか元気に創作活動に励んでいます。)

笹倉 鉄平

2005年03月14日