秋のチューリッヒを訪ねて・・・

つい先日帰国しました。
早速、前回のつづきも兼ねて、その報告をすることに致しましょう。
大切な用件があり、イタリアへ行っていたのですが、この話は少し長くなりそうですので、次回にさせて下さい。
写真も載せたいですし、明日は名古屋の個展会場へも出かける予定で、少々バタバタしておりますので…。
(時差ボケを直すには丁度良い機会かもしれません。)

イタリアから直行の帰国便が満席でとれなかった為、少し遠回りをしてチューリッヒ(スイス)へ立寄って帰ることにしました。
チューリッヒの街はスイスとはいえ、ドイツ寄りに位置していますので、いわゆるスイス的な景色(「アルプスの少女ハイジ」的イメージ)の雰囲気は無く、"ドイツ的な"都会といったところでしょうか。
政治・文化や言語は、ずっと遅れて現在の国境というものによって仕切られただけですから、当然のことではありますが・・・。


さて、この写真は、チューリッヒ美術館前でのものです。
ここは、スイス出身のジャコメッティやホドラー等の展示はもとより、印象派の画家達の作品も含めて予想以上に充実していました。

印象派といえばパリの美術館が代表的ではありますが、遠くアメリカや日本へも渡っているくらいですから、当然周辺のヨーロッパ諸国にも随分多くの作品が在ります。
人気が高いゆえんなのでしょう。

ここでも、それまでオリジナルを観たいと思っていた作品に実際に出会えて嬉しくなりました。
中でも、今回最も印象に残ったのはジャコメッティの作品群(体全体が細く長くデコボコした感じの彫刻を、皆さんもきっと美術の教科書でご覧になっていると思いますが・・・)でした。
年代を追って多くの作品が展示されており、若い頃の油絵やスケッチ等に、
特に興味を引かれました。
そこからは長年の制作活動を経て、あのオリジナリティが作り上げられていった様子が垣間見られ、感慨深いものがありました。

ここを訪れることが出来たのも、元はと言えば飛行機の便が思うようにとれなかった為ですから、何かより得をした気分になりました。
思い通りに行かないのが世の常ですがこんな風に思いがけないプレゼントをもらえることもありますから、投げやりな気持にならずに頑張ってゆきましょう。
取り急ぎの帰国報告でした・・・続きは、また次回に。

笹倉 鉄平

P.S. このホームページが画面も大きくなってリニューアル・オープンし、また新鮮な気分です 。

2003年10月10日