話しかけたくなる・・・

新しい年も明けて、12年に一度の「戌年」を迎えました。
そんな年の初めには、やはり犬が居る新作をご覧頂きたいと思いました。

昨春訪ねたアメリカ東海岸ニューイングランド地方の典型的な家並を思い出しながら、自らの想像も交えて・・・"そこに居て欲しい"と思いついたパグ犬を主役にして描きました。

<新作「どうしたの?」部分アップ>
© TEPPEI SASAKURA / ART TERRACE


もう10年程前になりますが・・・いつも応援して下さる方々の間で『鉄平さんは、今はパグを飼っているのではないか』という噂があった、と聞いたことがありました。成程、短期間に何度か画面に登場させていたからなのかもしれませんが・・・今回の新作「どうしたの?」も、再びそんな噂がささやかれてしまいそうですね(笑)。

様々な犬種それぞれに異なる可愛さがありますが・・・特に、パグやフレンチブルドッグ、ボストンテリア等の、壁に正面衝突してしまったような"鼻ペチャ"系の犬たちは、ユーモラスな癒しを絵に添えたい時に描くことが多いです。
また、構想を思い描く折に閃く「ここには、こんな雰囲気でこの位の大きさのこんな色のワンちゃん(勿論ネコちゃんの時もあります)に、居て欲しい」といったイメージで描いている場合もあります。

当作では、可憐な花々咲く庭先という平和で穏やかな状況下で、なぜだか、困った表情という違和感から沸く"親近感"が画面に欲しいなぁと、思い立ってこの子を描きました。
そんな訳で、以前も今もパグ犬を飼ったことはないのでした。

もうかなり昔の話になってしまいますが、ケアンテリアという犬種を飼っており、絵の中にも時々登場させておりました。当時、長い旅に出る際はかかりつけの動物病院の施設に預けて、帰国後あわてて引き取りに行っていました。留守中の様子をお医者さんから聞けば・・・夜中は寂しそうに鳴いたり、お腹も壊したりしていたそうです。
仕事柄、現在も留守をする機会がかなり多く期間も長い為、犬を飼うことは我慢せざるをえない状態が続いているのです。

その反動なのでしょうか?
犬を色々な姿で絵に登場させてしまうことが多くなる心理は、そんな所にもあるのだと思います。また、今作でも正に描いている最中の絵の中のパグに、思わず話しかけてしまったりして・・・
そんな風に、自分なりの犬とのコミュニケーションを楽しんでいるのかもしれません。


笹倉鉄平

 

2018年01月16日