アトリエから 2017一覧

画歴最大の作品って?!

先日「両手ひろげて」という作品が発表されましたが、これまでに私が描いた絵の中で、最大サイズ(横幅181cm、縦65cm)になりました。
昨年9月、イングランドで出会って心動かされた景色を"自分の絵"として表現する為には、両手をめいっぱい広げる程に大きなキャンバスが必要だったのです。

本年年頭に「一年の計は元旦にあり」とばかりに、それなりの決意を胸に下絵にとりかかってから、かなりの時間と体力・精神力を以って制作してきました。そしてこの夏、ようやく自分の思うイメージで描き上げることが出来ました。
また、この年齢になって最も大きな作品づくりに挑戦する、ということ自体に何か意義があったかもしれない・・・筆を置いた今になってからジワリと、一念発起して良かった、という想いも沸いて参りました。


30~40代の頃に、比較的大きな作品を何作かアクリル絵具で描いておりましたが、当時、画廊さんと契約をしていた事情などもあり、現在その頃の原画たちは私の手元には無く、自由に展示することも出来ません。今後、(新作としてではありますが)大画面の作品をご覧頂くことが叶い、とても嬉しく思っております。

横幅がかなりありますので、観て頂く方にとって、絵の世界に"入りやすい"作品ではないかと思います。端から目で追いながら、たくさん描き込んだ人物や犬などのドラマ等も併せてお楽しみ頂きつつ、皆さまにゆっくりご鑑賞を頂けましたら、制作中の労など吹き飛んでくれることでしょう。

笹倉鉄平


<スタッフよりお知らせ>
この大作の他、油彩やスケッチ画なども含め、様々な肉筆原画約100点を、ご覧頂ける大規模の個展が今秋開催されます。<詳しくは コチラ

2017年09月08日

残暑お見舞い申し上げます 2017

立秋・お盆と過ぎ、それでもまだまだ暑い毎日ですが・・・
残暑のお見舞いを申し上げます。

先の土曜・日曜と、7年ぶりに開催されました名古屋での個展のサイン会へ行って参りました。
そんな暑い最中に、2日間とも本当に多くの方にご来場を頂き、ただただ感謝でございました。
「久しぶりに名古屋で作品を鑑賞出来、嬉しかったです」というお声も予想以上に多く、恐縮でした。また、「初めて観ました」という方にも、喜んで頂けましたようで・・・皆さまの笑顔から元気を頂戴し、私自身としては暑気払い効果もございました。
お暑い中、足を運んで頂きましたこと心より御礼申し上げます。
取り急ぎ、ひと言御礼まで。

9月に入れば、もう少しは過ごしやすくなるのでしょうか?
先週位から、いわゆる”極楽のあまり風”を感じる瞬間も、ほんのたま~にですがございますし・・・

笹倉鉄平

2017年08月29日

暑中お見舞い申し上げます 2017


暑中お見舞い申しあげます

2017年盛夏

 

またまた暫くご無沙汰を致しておりました。
先日、随分前から取りかかっておりました作品がようやく仕上がり、また、その合間々々で描き始めておりました小品も何枚か完成し、ようやくひと段落しております。
フゥ~っと一息ついて、気づけばもう8月――毎度同じようなことばかり申しておりますが――嗚呼、なんと早いのでしょう!!

◇        ◇        ◇

ついこの間も、カナダで"地球は大丈夫なんだろうか?"と、天候・気象のことが思わず気がかりになったものでしたが、先月来、日本でも各地で集中豪雨や洪水被害が後を絶たず、ニュースで見る度に心痛みます。
被災された方々へ、この場をお借りしてお見舞いを申し上げます。一日も早い復興と安寧な日常生活が戻られますこと、祈っております。

そんな想いも込めながら、心安らぐ絵をお見せできますよう、また新たな作品に取りかかろうと思います。

笹倉鉄平

2017年08月01日

旅して、歩けば・・・

天候変化の大きかった北米の旅から、体調を崩すこともなく無事に・・・というか、むしろ元気いっぱいで帰って参りました。
出発間際はアトリエに籠る日々でしたが、旅の間、本当によく歩く生活が続いていたからかもしれません。

職業柄もあり、平素は運動不足に陥りがちです。ところが旅に出ますと、ほぼ終日出かけておりますので、スマホの万歩計は軽く一日一万歩を超え・・・時には二万歩を超えることもあります。

以前から、自身にとって旅は、二次的にも色々と良いことが多いと実感はしていたのですが・・・年齢を重ねるにつれ"歩き回る"という取り立てて意識していなかった部分が、健康にも大いに寄与していることに近年気づきました。

今回カナダでは、特にカントリーサイドを歩き回る機会が多くあったせいか・・・
森林公園内のジョギングコース脇でアライグマと目が合いましたし、朝の散歩に外へ出れば、すぐ道路脇の溝に未だ幼い子ギツネが4匹も、さも当たり前のように歩き回っているシーンと出会ったこと等も印象に残りました。

じゃれ合う兄弟キツネ4匹のうち2匹。人に対する警戒心も低いようです。


・・・こんなにも近い距離で、"野良のキツネ"(笑)を見かけたのは初めてな上、愛らしく遊ぶ姿に心癒され、とても得をした気分になりつつ、長い間眺めておりました。

    *        *        *

そろそろ始まる銀座での展覧会に合わせて戻って参りましたが・・・
思えば、新しい画集が発刊されて未だそんなに時間は経っておりませんでした。画集のご感想なども、またお聞かせ頂けましたらとても嬉しく思います。

笹倉鉄平

2017年06月09日

カナダから

今、パリにいます。


・・・いえいえ、そんな訳はなく、前回書いたようにカナダに来ております。
上の画像は、パリのメトロの入口と同じものが、モントリオールのビルの谷間にあったので、思わず撮ったものです。

アメリカ東海岸から北上し、国境を越えてカナダに入ると、言葉も英語からフランス語に変わり、不思議とこれも似合っているように思えました。

さて今年、カナダは建国150周年のアニヴァーサリー・イヤー。
そして、モントリオールは市政375周年を迎えたとのことで、記念行事等も行なわれていていました。

モントリオール中央駅の案内所にも、そこはかとなく祝賀ムードがありました。

 

さて先日、東京は真夏日と聞きましたが、こちらは未だ春先の様相で・・・野原は一面のタンポポ、公園にはチューリップ、当然のように昼間でも薄手のダウン・ジャケットを着ておりました。

しかし、しかしです。
異常気象とのことで、突然、30度を超える日があったのです。ところが翌日には気温は急降下。最高気温が10度を下回り、そのまた翌日には真夏日・・・と、身体がついていけない感じでした。

ある時は、正午頃の気温が27度と暑かったのですが、、昼食後に店を出ると寒く感じるので、調べてみると、なんと17度⁈ たった一時間程で一気に10度近い降下とは‼︎ (そして夕方には、気温はなんと10度以下に・・・)

それでも、体調を崩さずに頑張れています。
春先の天候というものは、変動が激しいものですが・・・地球は大丈夫だろうかと、ちょっと心配になったりもしました。

笹倉鉄平

2017年05月23日

アメリカから

久しぶりに、アメリカに来ています。
以前は版画制作の為、ロサンゼルス近郊の工房に行く機会もあったのですが・・・近年、訪問地はヨーロッパがほとんどでした。

先ごろ出版された画集で、ヨーロッパを描いた作品をいったんまとめることが出来ましたので、気分転換も兼ねて北米へ行ってみようかと思いたったのです。

バーモント州、シャンプレン湖畔の街バーリントンにて

東海岸北部を巡っていたのですが、ここしばらくは寒い日も多く、最高気温が一桁(!!)の日もあったほどでした。日本より1ヶ月以上前の春の様子で、樹々の新芽や早春の花々が美しく、目をうばわれました。

この後は、カナダへ足を延ばす予定です。

笹倉鉄平

2017年05月19日

本屋さんで思う

ここ暫く仕上げ段階の絵に取りかかりきりで、時間的な余裕が無く・・・新しい画集の発刊が気になりつつも、書店へ足を運べないままでおりました。
ようやく先日、普段よく立ち寄る書店へ行き、美術コーナーに自身の画集が並んでいるのを目にすることが出来ました。

自分の作品集が出版される事実が分かっていても、既に何度か経験していても、日頃利用する本屋にそれが並ぶのを実際に見ると、胸の奥からじわじわっと静かな喜びが沸き上がってきます。そして、変な言い方ですが「実感がわかない」という、不思議な感じも一緒に・・・。
それは「本屋さんへ行く=自分への小さなご褒美」という図式が、若い頃から有ったことに起因している気がします。

学生時代から今でも、本屋へ行くとまず向かうのは、デザイン関係の本が並ぶエリアで(優れたデザインに新鮮な色の組み合わせ等を見つけハッとしたり)、次には大抵そのすぐ側にある美術書エリアへ(色々と触発されながら)、更に移動して旅行本のある場所へ(最新の情報や紀行文などチェックしつつ)、大きな書店で時間が許す折には、洋書絵本ものぞいてみたり・・・と、それぞれのコーナーへこの順番で足を運ぶのが習慣化しています。
未だ知らない絵や作品、未知の世界等々と新たに出会える機会、つまり本たちを手に取ることは、心が喜ぶ"ご褒美"なのです。

そして、そんな"夢や憧れとの出会いの場"に、今、自分の作品集が仲間入りしていることに、信じられないような、少しだけ気恥ずかしいような思いがあって・・・「実感がわかない」のかもしれません。

本屋の一角で、自分の画集も知らない誰かの目に留まり、手に取られ、作品を見てもらう――それが楽しく胸躍る"偶然の出会い"の一つになってくれたら―――
新しい画集が置かれた本棚の前で、一瞬ボォ~っと思い巡らせていました。

笹倉鉄平

2017年03月31日

新しい画集が・・・

新しい年を迎えたのは、つい先日のように感じますが、いつの間にか立春も過ぎておりました・・・早いものですね(ため息)。
ここ暫く絵の制作に取り掛かりっ放しでしたが、ようやく一区切りつきましたので・・・早く皆さまへお知らせしたい、と気になっておりました件を、今回ようやく書かせて頂きます。

この春、新しい画集が出版される運びとなりました!!
3月の下旬頃には書店に御目見えするとのこと(順調に進めば、もう少し早まることもあるように聞いております)。

前作「ヨーロッパ旅の画集」がご好評を頂き、その続編というイメージから企画・製作をスタート致しましたので、同サイズで全体の印象も踏襲しています。

笹倉鉄平画集 ヨーロッパやすらぎの時間
<出版社:求龍堂 / 定価:5,000円+税 / ISBN:978-4-7630-1702-4 >

 

前回は、ヨーロッパの国ごとに作品を分類しておりましたが、今作は、"時間の流れ"に沿った形になっております。
今まで画集未収録だった作品を中心に、朝の絵から始まり夜の絵へとページ毎に1日が進んでゆき・・・それぞれ春・夏・秋・冬4つの章で構成されています。

1枚の絵の中に、朝と夜や夏と冬を同居させて描くことは、当然困難ですし、何より不自然になってしまいます。つまり、時間の"経過"を1枚の絵で表現することは、私の絵ではなかなか出来ません。
しかし、複数の絵を並べてご覧頂くことが出来る"画集"では、読書をするように見て頂けますし、そこに時間の流れを感じて頂けると思うのです。

可能な限り時間がスムースに流れてゆくよう、作品選択や順番決めを行い、綴ってゆきました。
また、絵から絵へとゆっくりと流れる"時間"の中へと、自然に入ってゆける小さな一助になれば・・・と、短い一文も添えさせて頂きました。
お手に取って頂ける機会がございましたら、最初の1ページから最後の1ページまで、一度だけでも「通し」でご覧頂けますと嬉しく存じます。

そして、ページを繰る間は現実をしばし忘れて頂き・・・本を閉じた時には・・・
心地良い「やすらぎの時間」を感じて頂ければなぁ、という気持ちをこの本に込めました。
お楽しみ頂けますことを願いつつ。

笹倉鉄平

2017年02月15日