男声合唱団

この冬は厳しい寒さが続いておりますが、皆さんお風邪など召されてませんか?
日本海側は、雪の量が特に半端ではないと報道で目にします・・・日々の生活にまで深刻な影響が出ないよう祈るばかりです。

さて、このページの前々回、ヨーロッパから戻ったばかりという話題の際に『11月にイタリアで行事(絵に関連したものではないですが)に参加してから<後略>』と、書いておりました件について。
その時には話が長くなりそうで、また改めてにしようと思っておりました。そこで、今回はその話題を。

案内リーフレットには、私の絵を使って頂いております。

 

実は・・・甚だ私事ではございますが、趣味として「六本木男声合唱団」というところに所属しております。
今回は団の海外公演ということで、先の11月25日にミラノのシンボルとしても有名なドゥオモ(大聖堂)、翌26日にはローマ・バチカン市国のサン・ピエトロ寺院、という二箇所のキリスト教大聖地にて、合唱に一員として参加して参りました。

ドゥオモとサン・ピエトロ寺院という神聖な場所で歌を歌えるなど、恐らく一生ありえない光栄な機会――ということもあり、日本から団員100余名が参加され、とても感動的な舞台を団員の方々と一緒に踏んで参りました。
ミラノでは、あの広い広い大聖堂に立ち見が出るほど多くの方が聴きにいらっしゃいましたし、バチカンでは観光客は入れない場所での厳粛な空気漂うミサ中に合唱を行い、いずれも大変緊張致しましたが、得難い経験をさせて頂くことが出来ました。
さて、その合唱団ですが、"男声"というだけに勿論、男性のみで編成されている合唱団です。
今から11年前にエイズ・チャリティをきっかけに少人数で始まったのだそうですが、現在では、音楽家の方を中心に(団長は作曲家の三枝成彰氏)、様々な業界の合唱経験者の方々が"歌"に集い、海外公演や国内での公演(サントリーホールでも年一回公演)といった本格的な活動を行っています。

私はとえいば、4年前、俳優・辰巳琢郎さんの勧めを受け、推薦状を書いて頂いたお陰で、入団することが出来たのですが・・・中学校時代、ブラスバンド部には入っておりましたものの、本格的な合唱経験はありませんでした。

高校時代に友人と二人、アコースティック・ギターをそれぞれ弾きながら歌うという形で組んでいたデュオでは、受験勉強の息抜き・気分転換を兼ねて、割と頑張ってしまったりもしました(当時はフォークソング隆盛の時代で、県の地元フォークソング連盟が主催するコンサートなどにも出たものでした)。

その時の相方は、同時にコーラス部の部長を務めていたこともあり、当然"ハモり"に関してはちょっと厳しく、気付けば「ソルフェージュ(楽譜を読むことを中心とした西洋音楽の基礎訓練)」まで勉強させられる羽目になっていました(笑)。
ですが、彼のおかげで"ハモる"ことの楽しさや、綺麗に音が合った時の胸に共鳴・反響する気持ち良さを知ることが出来ましたし、何より今も合唱団で楽しくハモれています。

ミラノ、ドゥオモ内での公演の様子。オーケストラの方々もチャリティでご参加下さっていました。

 

音楽に関してはジャンルを問わず好きなのですが、特に"歌を歌う"ことは気分転換にもなり、絵や制作に良い影響を与えてくれるのを感じています。
仕事柄、ついついアトリエに篭もりがちになって、視野がせばまっているなぁなどと自覚する時、合唱の練習などに出向くと、ある種の発散になり解放感を得て、すっきりとした気持ちで再びキャンバスに向かえるように思います。(とはいえ練習には、東京に居る際で、しかも余力ある時しか出席できませんので、恐縮ながら優良な団員とは言えず肩身もせまいのですが・・・何とか見逃して頂いております(汗)。)

そういえば・・・合唱を始めてからギターに触る時間がガタっと減ったのは、そんな気分転換的な役割を果たしてくれているからなのかもしれません。

いずれにしても、「音楽」というものは、私の絵にとって必要な"何か"であることに変わりはない、ということなのでしょう。

笹倉鉄平

2011年01月28日