暑中お見舞いと祇園祭


なんと早い梅雨明け、そして早くも猛暑の毎日…
京都の夏の大祭「祇園祭」、そのヤマ場である山鉾巡行がこんなにも晴れ渡り暑い一日になるのは、本当に珍しいことです。

祇園祭は、京都・八坂神社の祭礼で7月1日から1か月間にわたって行われる長いお祭なのですが、なかでも"宵山"(14日‐16日)と"山鉾巡行"(17日)だけが、特によく知られています。

左の写真は、宵山を迎えた「北観音山」前です。
宵々々山の夜から、組み上がった山や鉾には駒形提灯が灯されて、祇園囃子が奏され、その下では各山鉾町会の方々がそれぞれの縁起物や粽などを商い、町家旧家や老舗では秘蔵伝来の屏風などを飾って公開し、深夜まで出店・夜店が立ち並び…独特の祭り気分が盛り上がります。

特に今年の宵山(←祇園祭におけるクリスマス・イブのようなもの(笑)でしょうか)は、三連休の土曜と重なったこともあり、びっくりするほどの人々々…。目貫通りが歩行者天国となって屋台と人でで埋めつくされる様は、普段と全く違う景色で非現実的な楽しさがあり、毎度驚くのですが、今回は暑さも手伝ってか特に圧倒される勢いでした。

そも祇園祭の始まりは…869年(貞観11年)全国の国の数を表す66本の矛を立てて、そこに諸国の悪霊を移し宿らせることで国中の穢れを祓う御霊会が行われたことにあるそうです。

その同じ年である貞観11年に、東北地方で「貞観地震」という大震災があったことが記録されているそうで…
京都の祇園祭を支える方々は、今回「国家安寧」の気持ちをより強く願い、被災地と被災者の方々への、鎮魂、復興への希望、人々の平安、など様々な思いを込めて準備にあたられた、と伺いました。

日本では本来、"祭り"は神事として行われる伝統的な行事。そこには、人々の祈りの気持ちや、元気を出そう・前向きにゆこうという気持ちの鼓舞という意味もあったかと思います。夏から初秋にかけて、各地で行われる祭りは多いですが、そういった意味からも、今年は特別に熱い思いをのせて開催されることでしょう。

節電の夏ですが、皆さま、暑さを上手にやり過ごしながらご自愛下さい。

2011年 盛夏

笹倉鉄平

2011年07月19日