展覧会にも大小・様々・・・

突如持ち上がったプレゼント企画に、たくさんメールをお寄せいただきありがとうございます。
これを機に、今回初めてメールを送って下さった方もいて、とても嬉しく・・・大歓迎です!!

でも、こんなに多くの方に参加いただいているのに、プレゼントは3人分しか手許になく・・・ウーン、どうにも残念に思います。
何か良いアイディアがないか考えてみます(笑)。

さてさて、ようやく秋らしくなってきました。
"芸術の秋"は、展覧会のシーズンでもありますが・・・

絵の展覧会と聞いて思い浮かべるイメージというのは、人それぞれ、初めて行った時のことが大きく影響して、その人なりの"基準"が出来上がってしまうような気がします。

私の初めての展覧会体験は、うろ覚えですが『スペイン美術館展(?)』だったように記憶しています。
広い館内と高い天井、重厚な演出、重い作風、それら全てに圧倒され、まだ子供だった自分には妙に、暗くて恐かった・・・という印象でした。

そして高校生になり、友人達に誘われて何度か行った、京都の岡崎辺りにいくつか在る美術館の、大規模で壮麗な雰囲気もよく憶えています。それらは大きくて立派な美術館でしたので、自分の中ではなんとなく「"展覧会"というのは壮大なもの」と、憧憬と共に感じた記憶が何となく残っています。

しかし、美大時代になると・・・先輩や友人達が、町の路地裏にある小さな貸画廊や、ツテで展示許可を得た喫茶店などで開催していた小さな展覧会へも足を運ぶこととなり、これもまた立派な"展覧会"なのだという認識を得ました。
前述の美術館などでのものとは異なり、アットホームな落ち着く雰囲気や、肩肘張らない魅力があって、これはこれでまたいいものだなと実感したのです。

どちらが、もしくは、どんな形が"良い"展覧会なんだろう?などと愚にも付かぬことを、かつて考えてみたこともありました。

規模が大きければ観られる作品数も多く、全体を通しての世界観にどっぷり浸ることが出来る上、知らなかった作品との出会いの機会も増えます。
一方、小さな展覧会では、作品を身近に感じることが出来たり、一点一点と対話する楽しみもあります。また、通りがかりにフラリと立ち寄れる気安さもあったりと・・・

展覧会は、規模、場所、企画、主催・・・等の条件が、多岐にわたればわたるほど、観る側にとっては観賞の幅やその機会が増え、選択肢も広がります。
勿論、展覧会に"正解"という形があるわけではないですから、むしろバライティ豊富な方が楽しめるのではないでしょうか?

―――ですから私のスタンスとして、これからも、様々な場所、形、内容の展覧会にチャレンジ出来たら・・・と思っています。

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思い返せば、これまで私も色々な展覧会を経験してきました。
大きな会場だった一例としては、中国・北京に在る国立の美術館でした。初めて(自分の絵を展示するという認識で)会場に入った時に感じたのは、畏れおおいような感覚で・・・天井高いなぁ、壁広いなぁ、とにかく広いなぁ、と(笑)。

逆に、最も小さい方の例としては、高校時代の文化祭での「美術室」です(展覧会と呼べるかどうか分かりませんが…)。
天井も低い、設備も整っていない、いわゆる普通の美術室。それでも、何日も徹夜して仕上げた数点の作品を展示した時の喜びは、どんなに年月が経っても消えることはありません。

ちなみに、画家の側からすれば、展覧会場がそんな風に大きかったり小さかったり、企画内容が様々であっても、そこに展示する一枚一枚の絵に込める想いとその"出来"の方が重要であることは、言うまでも無いことです。

美術室での展示を目指して無心に絵と対峙していた高校生の頃の・・・あの時の気持ちを忘れたくないと思うのです。

笹倉鉄平

2011年10月05日