アトリエや旅先から届いた、笹倉鉄平のメッセージを掲載しています。

アトリエから

2011年12月12日/原画「カフェ・ベラ・ノッテ」との再会

まずは、『メールでクリスマス・プレゼント』への多数のご参加、本当にありがとうございました。

初めての方からのメールも多く、新鮮なお声をお伺い出来ましたことも嬉しかったですし、作品への感想等をいつも頂戴するお馴染の方々に対しては、そのお気持ちへの感謝の念が絶えません。
皆さまからのお声は全て拝読しており、また色々な形で制作の支えとなっております。

作品・展覧会への感想や、ふと思いついた疑問、たまには「絵」以外のことでも、短くても長くても結構です、今後も気軽な気持ちでお送り下さい。質問やお問い合わせ等に対しては、ここの頁やTeppei.Net内で少しずつお答えしております。

話は変わりまして・・・
今日は、東京セントラル美術館にて明日より(18日迄)開催の「77枚の原画展」の会場へ、下準備の為に行って参りました。
今回、1995年制作の作品「カフェ・ベラ・ノッテ」の原画をご厚意にてお借りして、特別に当会場に展示できる運びとなりました。

過日、その「カフェ・ベラ・ノッテ」に、十数年ぶりで対面した時のお話です。

それは、とても不思議な感覚でした。
勿論、時間の隔たりやアクリル絵具と油絵具の持つ特性・表情の差異等もあってのことでしょうが・・・当時、とても長い時間をかけて対峙していたはずなのに、その時に自分と"絵"との間に流れたのは、淡い違和感でした。でも、それは決して不快なものではなく、懐かしいような照れくさいような感じと共に、"あの頃"に戻っていくような・・・

思い起こせば、この絵を描いていた頃は、"一年のほぼ半分が冬"という気候の軽井沢(しかも中心地からは遠く離れた森の中)にアトリエを構え、そこに篭って制作活動をしておりました。
初めて南イタリアを旅した際のイメージを膨らませて描いたこの情景は、現実そのままの風景ではないだけに、自分の理想をより大きく反映しています。

絵の中に人物を自分でも驚くほど大勢描いたのも、常に森閑としている環境の中にいた為に人恋しくなったせいかもしれません(照笑)。また、昔はどちらかというと生真面目な性格だったこともあり、南欧の解放的で明るいエネルギーを体感し、戸惑いながらもそこに憧れを抱いてもおりました――
そんな、40代初めのまだ若い自分に突然バッタリ出くわしてしまったような・・・
ある意味、新鮮な体験でした。

完成当時、あまり展示機会が無かった原画作品だけに、この"再会"を嬉しく思っています。

さてさて、今回は会場が銀座となりますので、行き帰りに"クリスマス直前の華やいだ銀座"の雰囲気を楽しみたいと思っております。

笹倉鉄平

2017年

2016年

2015年

2014年

2013年

2012年

2011年

2010年

2009年

2008年

2007年

2006年

2005年

2004年

2003年

2002年

2001年

2000年