アトリエや旅先から届いた、笹倉鉄平のメッセージを掲載しています。

アトリエから

2003年05月09日/青春の音楽・・・?

ゴールデンウィークは、皆さんいかがお過ごしでしたでしょうか?
お仕事の方もそうではなかった方も、それぞれ様々に過ごされたことでしょう。
後半はお天気にも恵まれて、とても気持ちが良かったですね。

僕はといえば、ちょうど制作中の絵が最終段階に差し掛かっていた為、ほとんどアトリエにこもりきりでしたが、それでも、外から入ってくる5月の光や薫る風のおかげで爽やかな気分でした。
ようやくその作品が完成してこれを書けるようになったわけですが、スケッチするには最適の気候ですし、旅にでも出かけようかと思っているところです。

ここの所、耳に入ってくるニュースは気が重くなるようなものが多いように思いますので、せめてこのページは楽しい話題をすることにして・・・久しぶりに"音楽"のことでも書くとしましょうか。

そんな重い空気を吹き飛ばして元気にしてくれる音楽は、僕にとってはハードロックです(しかもヘヴィなものほど良い)。
いえいえ、勿論アトリエで制作中に聞いているのは以前にも書いたように、心が落ち着くクラッシックやボサノバ、スタンダードなどの静かな曲ばかりです・・・が、それ以外の気分転換が必要な時などに聞いているのです。

「人は20歳前後によく聞いていた音楽が一生つきあえる(愛聴できる?)音楽になる」という話を聞いたことがあります。
絵から受ける印象からは、意外だと思われるかもしれませんが、その話にあてはめてみても、僕にとってのその音楽は、ロック・ミュージックになるでしょう。

絵や音楽共に強く関心を持ち始めたのが、十代の後半頃でした。
毎日のように隣の兄の部屋から聞こえてくる洋楽――ストーンズ、キンクス、クリーム、L・ツェッペリンやD・パープル等々・・・の音楽に触発されて"ギターを弾けるようになりたい"と思ったのが最初でした。
しかし、家にはクラッシック・ギターしかなかったものですから、まずは基本から始めようと、当時の音楽雑誌「GUTS」に載っていたB.ディランやPPM等のフォークソングから練習を開始して、友人とバンドを組んだこともありました。

しかしその後、大きな衝撃を受けたのが、そのバンドの音響や録音を担当していた友人がレコードを持ってきて聞かせてくれたピンク・フロイドやイエスといったプログレッシブ・ロックでした。
(当時はまだデジタルではなくアナログの)シンセサイザーによる前衛的なロック音楽なのですが、その頃高校の音楽室にあったサラウンド・ステレオで、ロック組曲「Atom, Heart, Mother」をこっそり聞いた時の感動は今でも鮮明に覚えています。
また、デザイン集団"ヒプノシス"が手がけた、それらのレコード・ジャケットの斬新さにも魅了され、デザインを勉強したいと思うようになった一因にもなりました。

美大時代には、どっぷりとビートルズにはまり(リアルタイムではなかったのが残念でしたが・・・)、色々な面で影響を受け、その後も多くのロック・ファンと同じような"辺り"を通ってきたと思います。
今思えば、その頃はエポックな音楽が次から次へと生まれてきて、とても楽しい時代でした。
そして、僕の描く絵も、これらの音楽と同じように徐々に変化してゆきました。

聞く音楽の嗜好だけでなく、誰しも自分史の中に色々な時代をもっているものですが、それがどんなものであれ、そこには無駄な部分など決して無いのだと思います。
ふと"疲れたなぁ"と感じるような時には、皆さんも青春時代によく聞いた曲を大きな音で聴いてみてはいかがでしょうか?
きっと、未熟ながらも勢いのあったその頃の自分を思い出して、元気が出てくるかもしれません。
(今回は、お若い方々には部分的に少々"?"な内容だったかもしれませんね・・・)

笹倉鉄平

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