アトリエや旅先から届いた、笹倉鉄平のメッセージを掲載しています。

アトリエから

2001年01月26日/新作の「フロム・ザ・パスト」いかがですか?

新しい年を迎えてから10日間程、久しぶりの休暇をいただいておりました。
皆さん、お元気ですか?

僕は安心したせいか、年末の疲れがでたのでしょう、不覚にも風邪をひいてしまいましたが、おかげで身体も頭も充分に休めたので、今ではすっかり治り元気いっぱいです。
今年はこんな事をやろうかな、あんな事もやってみようかなと、取り組むべき目標をノートに書き出しながら考えていると、どんどん意欲が湧いてきています。
早速、新しい作品にも取りかかって制作中心の毎日に戻っています。
さて、今世紀初の新しい版画「フロム・ザ・パスト」、見ていただけましたか?
(ご覧になった感想を、是非お聞かせ下さい。待ってます!)
絵に添えた文章だけではとても説明しきれなくて・・・もう少し僕の思いを補足させていただきます。

実はもう5年ほど前から、ふるさとである「日本」の絵も是非描きたいと思い始め、僕らしい日本の表現を求めて、それこそ山ほど構想スケッチを繰り返し、最近になってようやく幾つかが見え始めてきたのです。
そして、そのひとつが、21世紀の幕開けに完成が間に合い、自分自身の記念にもなり、実のところ心からこみ上げるものがありました。
これまで、サイン会などで「いつか日本の絵を描いて下さいネ・・・。」という声を随分お聞きしていましたが、その時にはまだ構想がまとまっておらず確信が持てなかったので、何もお応え出来なかったのです。(ゴメンナサイ)
もちろん、今までの題材も続けながら、少しずつこんな世界も発表して行ければと思っています。

日本であれヨーロッパであれ「人」は「人」ですから、その土地や風土に影響を受けて、生活の形こそ千差万別ですが「こころ」はそんなに違いを感じないし、これまで描きたいと思わされた風景も、そんな土地や風土に根ざした文化の流れを持っている街や村ばかりでしたから、今回の作品がこれまでの作品と比べて異質なものとは全く思っていません。

「伝統」とは「古き束縛」などではなくて、ごく自然や環境に沿って生まれ愛されてきたものの様な気がします。
自然素材である木や紙ばかりで造られた日本の伝統的な家を、誰もが美しいと感じるのはそのためでしょう。
オリンピックを見ていて、どうしても日本を応援してしまうように、やはり日本を愛し、胸を張って誇りたいので、絵を通した活動で日本の良さを世界へ発信して行くことも、僕のこれからの夢です。

都市生活は便利で住みやすいですが、たまに疲れたときに何かが足りないと感じ、ふと「田舎にでも行きたいな・・・帰りたいな・・・」と思うことがあります。
そんなとき「こころの休息」への窓になってくれる絵を、僕自身がずっと求めていたのです。
だから、この版画は自分の部屋にかけようと決めていて、もうすぐUSAの工房から日本に届くのを心待ちにしている今日この頃です。

笹倉鉄平

P.S.この頁をもっと見やすく楽しくしたいと思って、先日デジカメを購入しました。
これから、少しずつ、普段のスナップを入れたり、海外の取材先からの写真も届けようとミョーにはりきっていますので、こうご期待!!
では・・・・・。

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