アトリエや旅先から届いた、笹倉鉄平のメッセージを掲載しています。

アトリエから

2000年06月21日/カタイ話しになってしまった

つい先日、福岡での展覧会を終えてから東京に戻り、その足でオフィスに立ち寄ってメールを拝見致しました。
すると、早くもその時の感想が何件も届いており、早速読ませていただきました。
んーダイレクト感(これはイイ感じですね)とでも言うのでしょうか・・・。本当にありがとうございました。

これまでも、沢山のメールの中で「次は私の町にも是非来て下さい。」といった言葉をいただき、いつも恐縮しております。
また、おっしゃっていただけること自体、心より感謝しています。
できるだけ幅広くいろんな町へ伺いたい気持ちはあるのですが、やはり僕にとっては、制作活動が全ての中心です。
あくまでもその合間を探しながら出かけることしかできないので、少ない回数になってしまうのです。
でも、何年かかるかはわかりませんが、全国各地のおつきあいのある画廊さん(またはその展示会場)をくまなくお伺いさせていただく計画を今年から開始しましたので、いつの日にか皆さんの町にもお邪魔できるかと思います。
気長に待っていて下されば嬉しいです。
ところで、いろんな方から「このあいだ、○○で展覧会をやってましたよね。」などとよく言われるのですが、実のところ、僕自身は全部を知っているわけではないのです。
その多くは版元から画廊さんや販売会社さんが作品を買いそろえ、展示をされているのです。
画家としての僕のスタンスは「気軽に絵を見て楽しんでいただける時間を提供したい」というもので、いうなれば、映画やコンサートなどと似た感覚で考えています。
そこで、その手助けを画廊さんや販売会社さんがして下さっているわけなのです。
展示会の数が多いということで、商業主義的な画家と誤解されてしまうこともあるのですが、まぁそれもしかたないのでしょう。
いつかわかってもらえると信じています。

僕が目指しているのは、音楽に例えるならばクラッシックの名曲ではなく、多くの方々に愛唱してもらえるようなポピュラーソングを創りたい!というもので、この気持ちは絵を始めた10代の頃から変わっていません。
CDや書籍の著作権料と同じくらいを版画のリリース時にいただいて、それが次の作品の制作費やその他の活動費となっています。
ですから、版画を買っていただいた方のおかげで次の新作を出すことができるわけで、その応援におこたえしたい一心でいつも取り組んでいます。

画家の制作活動というものとビジネスというものは、どうしても相反する部分があり、活動して行く上でなかなか難しい部分があります。
それもあって、今年から個人オフィス(会社とは呼べない程の小さな所帯ですが・・・)を作ったのです。
僕が画家として制作に没頭できるようにと、スタッフがその調整をしながら助けてくれていて、心強い限りです。
時々、そんなスタッフと皆で食事をしながら、新しい「絵の楽しみ」(例えば、「出版物」や「絵と音楽のコラボレーション」などなど)を提案できる企画を相談したり、どうすればそんな楽しい夢を実現できるだろうかと話し合ったりしています。
これから少しずつにはなりますが、ほんの小さなことでも、今の社会に生きている証として、絵を通しての活動をして行きたいと思っています。

あ~、また今回もカタイ話しになってしまった。
次回はもっと肩の力のぬけたことも書きますので、これに懲りずに読んで下さいね。
では、また・・・

笹倉鉄平

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