アトリエや旅先から届いた、笹倉鉄平のメッセージを掲載しています。

アトリエから

2000年05月31日/あ・り・が・た・い・・・

先日、制作が一段落した時に、いただいたメールを全て読ませていただきました。
その感想ですが・・・「あ!り!が!た!い!」の一言に尽きます。
実は、絵の制作というものはとても孤独な作業で、どんなに迷ってしまっても自分で答えを出しながら進んで行くことの連続なのです。
当然、誰にも助けてもらえない種類の仕事ですから、皆さんからいただいたメールは疲れた身体や心に染み込み、まるで元気復活の良薬のようでした。
(改めまして)本当にありがとうございました。
メールを読ませていただきながら、ひとつひとつ心の中で返答しているのですが、数も多く、また、次々とすべき仕事が待っていて、お返事メールを失礼せざるを得ないこと、ご理解下さいね。
ごめんなさい。

今までも、サイン会などで沢山のお手紙をいただきましたが、こちらの方も長い間お返事ができなくて、実はうしろめたい気持ちをずっと引きずって来ていたのです。
印刷物でのご返事レターを作ろうか、それとも他に何かできないか・・・と考えていたことがこの「Teppei.Net」開設のきっかけにもなっているのです。

僕は文章を書くのに、自分でも驚くほど時間がかかり、食後や移動中など時間を集めて書いています。
版画リリースの時などに作品につけるコメントも、伝えたいことが感覚的にはわかっているのに、適切な単語が出てこないし、言い回しもシックリとこなくて、書き終わるまで気持ちが晴れないこともしばしばあるのです。
だからこそ「絵」で表現しているわけでもあるのですが、ただ「絵」で表現しづらい部分のメッセージもありますので、なんとか書くことも続けて行こうと思っています。

いただいたメールを読ませていただきますと、サイン会にお越しいただいた方が多くいらっしゃったので、ここで少しサイン会のことについて書こうと思います。

僕の絵を見にわざわざ会場に来て下さった方、また版画や画集を買って下さった方に、せめて一言「ありがとうございます。」の言葉を直に伝えたいとの思いで、日本のあちらこちらへ出かけているのですが、やはり疲れてしまいまして、制作に差し支えない範囲が良いなと思っています。

僕のサイン会は、だいたい1時間~1時間30分となっていますが、僕が精神的にもつ限界なのです。
なるべくリラックスしようと努力しているのですが、前述の通り、めったに人と接することのない生活をしていますので、突然に多くの方々とお会いするこの「ギャップ」と、多くの方が来て下さった「うれしさ」とで、大変な緊張状態になってしまうのです。
長い行列ができた時など、列の後ろの方でずっと待っていらっしゃる方に申し訳なくて、必死にペンを走らせています。
そんな時、一見、恐そうな顔をして並んでいた方が、お話しをさせていただくと、実はあがっていらっしゃることがわかったり(僕も昔、あがってしまって、恐い顔でサイン会をしていたこともあったので、気持ちはよくわかります。)、僕や他のお客様を気遣って、僕との会話を自粛して下さる方があったりすることもよく感じます。
そうです、本当はお一人お一人の方とゆっくりお話しができればよいのですが、お一人の方とお話しできる時間は、どうしても並んでいらっしゃる方々の人数分の1になってしまうのです。

でも、インターネットの世界では、そんな心配はいりません。
もし皆さんが、サイン会などで、緊張したり他の方に遠慮したりすることで、お話しできなかったことや、どうしても聞きたかったのに聞けなかったことなどは、メールにのせてこちらへお届け下さい。(インターネットをされていないお友達にも伝えて下されば幸いです。)
全てに対してとはいかないと思いますが、少しづつでもこのページでとりあげて、お答えして行きたいと思っていますので・・・。

笹倉鉄平

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